知っておきたい水の種類

水は私たちの体の約60%を占め、消化を助け、便秘を解消し、細胞に酸素を運ぶ重要な役割を果たします。体のすべてのシステムが機能し生きていくためには水は欠かせません。

十分な水を飲むことが大切であることは常識かもしれませんが、実はたくさんの種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。明確な違いを理解しないまま、何となく選んでいたら効果減かもしれません。
特定の種類の水は他の水よりも健康に良いのでしょうか? また、実際に避けたい水はあるのでしょうか?

このブログでは、9つの水の種類とその特性について解説します。水選びの参考になさってください。

代表的な水の種類

・水道水

日本の水道水の原水は、それぞれの地域の河川水や湖沼、地下水などです。これらの水源から取水され、浄水場で飲み水として供給できるよう処理されます。濾過したあとに、塩素消毒が行われます。各家庭に供給する水道水は、蛇口での残留塩素濃度を0,1mg/Lと水道法で定められていますが、上限はなく1mg前後の高濃度の塩素が含まれている地域が多いと考えられています。

日本の水道水非常に高い安全基準を持っているものの、不味い、臭いが気になる、塩素によって生成される発がん性物質トリハメトロンといった問題があります。また、自宅や職場の水道管や貯水槽の経年劣化により、サビや汚れの混入や地域よっては鉛汚染などが懸念されています。飲料水や調理用として水道水を使用する場合は、浄水器を利用するのが安心です。

・ミネラルウォーター

地下水や天然の水源から採取された水で、マグネシウムやカルシウムなど特定のミネラル成分が含まれています。硬度(カルシウムやマグネシウムの含有量)によって硬水や軟水に分類されます。

ミネラルウォーターには、ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターの天然水と、人工的にミネラルを調整しているミネラルウォーター、水道水などを飲料用に処理加工したボトルドウォーターの4つがあります。

・炭酸水

炭酸水とは、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだ水のことで、天然のものと人工のものとがあります。
天然炭酸水は、地層から噴出する炭酸ガスを含んだ水(炭酸泉)を取水したもので、ヨーロッパに多く存在しています。
人工の炭酸水は、水に圧力を加えて二酸化炭素を溶かして作ります。

・井戸水

井戸水とは、“地下水を汲み上げた水”です。ナチュラルミネラルウォーターに分類され、井戸が設置されている地域によって含まれるミネラルや成分が異なります。日本では水道水が普及する前までは、井戸水が生活用水として欠かせないものでした。

井戸水には深井戸水と浅井戸水があり、飲み水として利用されるのは深井戸水です。地表から遠いため汚染されておらず、自然の中でろ過されたミネラル豊富で安全な水と言えます。現在さまざまなメーカーから天然水やナチュラルミネラルウォーターとうたったミネラルウォーターが販売されていますが、これらは深井戸から汲み上げた水のことです。井戸水は水質の安全性も高いとされていますが、安心して飲むために定期的な水質検査を行う必要があります。

・アルカリイオン水

アルカリイオン水とは、水を電気分解して作られた水素を含んだ弱アルカリ性の水のことです。家庭用の電解水生成器などで作られることが一般的です。還元水素水、電気還元水などの呼び方をする場合もあります。

アルカリイオン水は抽出力が優れているため、コーヒーやお茶、出汁など素材の旨みを引き出してくれるという報告もあります。

アルカリイオン水は胃腸症状に効果があるとされていて、健康や美容への効果が期待されています。ただし、医療品のような即効性はなく、飲み過ぎは逆に胃腸に負担がかかることがあるので、飲み過ぎには注意が必要です。また、腎疾患のある人、赤ちゃん、ペットは避けたほうが良いでしょう。

・水素水

水に含まれる水素分子の濃度を高めた水のことを、水素水と言います。しかし、水素水に公的な定義や明確な基準はなく、販売メーカーによって濃度はさまざまです。

水素分子は非常に小さいため、容器によっては水素が容器を通過してしまったり、容器の開封後や水素水生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていきます。また、商品説明に水素濃度が表示されているものの、実際に飲むときにどれくらいの濃度になっているかは不透明です。

水素水は、活性酸素を取り除く働きがあるといわれ、アンチエイジングや脳機能の向上、生活習慣病の予防への効果が期待されています。水素水の効果については研究段階であり、科学的根拠は不十分です。

・温泉水

温泉水とは、温泉源から採取される25℃以上の地下水のことです。日本では、温泉を飲む「飲泉」はそれほど普及していませんが、ドイツやイタリア、フランス、チェコなどヨーロッパ諸国では飲泉文化が盛んです。温泉と医療が結びついた保養施設があり、入浴よりも飲泉主体の医療や保養を目的としたものがより一般的のようです。

温泉水は、水道水よりも、カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムといったミネラル分が豊富に含まれているのが特長です。
日本で飲泉ができるのは、各都道府県から飲用の許可を得た温泉に限られます。また、入浴する温泉とは別の飲泉所などの温泉水を飲むようにしましょう。

・RO水

RO水とは、純水、ピュアウォーターと言われており、逆浸透膜(RO)フィルターを使用して、有害物質を除去した純度の高い水のことです。安全性や衛生面は非常に良好だと言え、高品質な飲料水として広く利用されています。RO水は無味無臭であるため、料理や飲料の本来の味を楽しめるメリットもあります。

RO水は、ミネラル成分も完全に除去されてしまいますので、天然のミネラルの補給はできません。RO水は「味が物足りない」と感じる方もいます。メーカーによって人工的にミネラルを添加しているRO水もあります。

RO水は、製造過程で取り除かれた不純物を含む排水もデメリットの一つです。RO水は、海水から真水を取り出すプロセスで広く利用されていますが、残った濃縮された塩水や不純物を海に戻さなければならず、排出された濃縮塩水が周辺の海洋生物にとって有害な場合があります。

・海洋深層水

海洋深層水とは、太陽光が届かない水深200mより深いところにある海水のことをいいます。水温は年間を通じて10℃前後と一定で、清浄性が保たれています。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分をバランス良く含んでいるのも特徴です。

海洋深層水は、その豊富なミネラル成分と高い清浄性から、健康食品や化粧品、医療品などさまざまなシーンで利用されています。

海洋深層水から塩分を取り除く方法は製造会社により異なりますが、逆浸透膜を用いたろ過方式の場合、塩分と一緒にミネラルも除去されます。飲料水として販売される場合、ミネラルを添加しているのが一般的です。

水を飲むときの選び方

水を飲む際の種類の選び方は、目的や健康状態、ライフスタイルに応じて変わります。

1.飲む目的
日常の水分補給や運動時の水分補給:ミネラルバランスの取れた「ミネラルウォーター」がおすすめです。

2.健康状態
胃腸にやさしい水:胃腸にやさしい水を求める場合は、「軟水」か「アルカリイオン水」が良いです。アルカリイオン水は、胃酸過多の緩和に効果的と言われています。
腎臓の負担を減らしたい場合:「軟水」やミネラルが少ない「蒸留水」などがよいでしょう。
日本の水は、ほとんどが軟水です。

3.味の好み
味を重視する場合:「硬水」と「軟水」では味が異なります。硬水はミネラルが豊富で硬い味がするのに対し、軟水はやわらかくまろやかな味わいです。ヨーロッパの硬水はミネラルが豊富ですが、口当たりは重いこともあります。

4.用途による選択
料理用の水:料理の味を引き立てるために、料理によって水を選ぶことができます。たとえば、和食には「軟水」が適しており、出汁の風味がよく引き立ちます。硬水はパスタなどの茹で料理に使うと食材の食感が引き締まります。

5.地域やライフスタイル
旅行先での水選び:
海外旅行先では、現地の水道水が飲料水として安全でない場合があるため、「ボトルウォーター」や「ミネラルウォーター」を選ぶのが安心です。

6.環境意識
持続可能な選択:プラスチックごみの削減を意識するなら、ペットボトルの水は買わないのも一つの選択です。

まとめ

代表的な9つの水の種類とその特性についてご紹介しました。水と一口にいっても、水道水やミネラルウォーター、RO水など種類によって味や成分が異なります。自分の体調や目的に合った水を選ぶことが大切です。

水は健康のベースです。良質な水を飲むことは、体の機能を維持し、日々の健康をサポートすることができます。

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