
骨の健康が気になります。骨粗しょう症予防には、やっぱりカルシウムよね?

骨粗しょう症の予防のためにカルシウムを摂ることはとても大切ですが、実は他にも摂るべき栄養素があるんです。
年齢とともに増える骨の病気「骨粗しょう症」は、特に女性に多いとされています。予防にはカルシウムだけでなく、他の栄養素も欠かせません。今回は、骨粗しょう症を防ぐために大切なミネラルの摂り方についてご紹介します。
骨粗しょう症って何?

骨粗しょう症は、骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。特に高齢者や閉経後の女性に多く見られます。骨が弱くなると、日常の軽い動作でも骨折のリスクが高まります。例えば、転んだだけで腕や足を骨折することもあります。
骨粗しょう症は「サイレントディジーズ」とも呼ばれ、初期には症状が現れにくいですが、進行すると背中や腰の痛み、姿勢の変化、骨折などが起こります。骨の健康を維持するためには、早期からの予防が重要であり、そのためには骨を支えるミネラルの摂取が欠かせません。
骨の健康を支えるミネラルの役割

骨の健康を維持するためには、カルシウムだけでなく、さまざまなミネラルが必要です。以下に、骨の健康を支える代表的なミネラルとその役割を詳しく紹介します。
カルシウム
カルシウムは、骨や歯の主成分であり、骨密度を高めるために不可欠です。体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在しており、骨の強度を保つために重要です。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人1人1日当たりの推奨量を、男性で700mg〜800mg、女性で650mgと設定しています。
カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが奪われ、骨がもろくなります。また、カルシウムは筋肉の収縮や神経伝達にも重要な役割を果たします。
マグネシウム
マグネシウムは、カルシウムの代謝を助け、骨の形成に必要です。カルシウムと共に骨に貯蔵され、骨の健康をサポートします。マグネシウムが不足すると、カルシウムの吸収が妨げられ、骨密度の低下につながります。また、マグネシウムは筋肉や神経の正常な機能を維持するためにも重要です。
リン
リンは、カルシウムと結びついて骨や歯を形成する役割があります。体内のリンの約85%が骨に存在し、骨の硬さを保つために重要です。リンは、エネルギー代謝や細胞の成長・修復にも関与しており、健康な骨の維持に欠かせません。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。日光を浴びることで体内で生成されますが、食事からも摂取することができます。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が低下し、骨密度が低下するリスクが高まります。
ビタミンK
ビタミンKは、骨の形成に関わるたんぱく質の生成を助け、骨密度を維持する役割があります。ビタミンKが不足すると、骨の質が低下し、骨折しやすくなります。

これらミネラルとビタミンをバランスよく摂取することで、骨の健康をサポートし、骨粗しょう症の予防に役立ちますよ。
ミネラルを豊富に含む食材とその摂取方法

骨の健康を支えるためには、ミネラルを豊富に含む食材を積極的に取り入れることが重要です。以下に、代表的なミネラルを多く含む食材とその効果的な摂取方法を詳しく紹介します。
カルシウム
カルシウムを多く含む食材
- 小魚(ししゃも・しらす・いわしの丸干し・丸ごと食べる小魚)
- 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)
- 小松菜
- ほうれん草
- モロヘイヤ
- ブロッコリー
- 大豆製品(木綿豆腐・油揚げ)
効果的な摂取方法
ビタミンDを含む食品と一緒に摂取すると、カルシウムの吸収が良くなります。例えば豆腐のお味噌汁にビタミンDが豊富な鮭ときのこのホイル焼きを一緒に食べると効果的です。

乳製品にはカルシウムが豊富とされていますが、日本人の体質に合わないことも多いので個人的にはおすすめしません。
マグネシウム
マグネシウムを多く含む食材
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
- 種子類(かぼちゃの種、ひまわりの種)
- 豆類(黒豆、えだまめ)
効果的な摂取方法
カルシウムとマグネシウムのバランスを考えた食事が重要です。例えば、おやつに小魚とナッツや種子を一緒に摂取すると良いでしょう。
リン
リンを多く含む食材
- 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉)
- 魚介類(鮭、マグロ)
- 乳製品(牛乳、チーズ)
効果的な摂取方法
リンは多くの食品に含まれるため、バランスの良い食事を心がけることで自然に摂取できます。例えば、肉料理や魚料理と一緒に野菜を摂ることで、栄養のバランスが取れます。
ビタミンD
ビタミンDを多く含む食材
- 魚(鮭、さんま、マグロ)
- 卵黄
- きのこ(しいたけ、まいたけ)
効果的な摂取方法
日光浴を併用することで、体内でのビタミンD生成が促進されます。特に冬場は、日光に当たる時間が減るため、食事での補給が重要です。外出が難しい場合は、窓辺での日光浴も効果的です。
ビタミンK
ビタミンKを多く含む食材
- 緑黄色野菜(ほうれん草・ブロッコリー・トマト・キャベツなど)
- 納豆
- わかめ・海苔
- ブルーベリー
効果的な摂取方法
脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂取すると吸収が良くなります。例えば、ほうれん草をオリーブオイルで炒めて食べると良いでしょう。
日常生活でできるミネラル補給の工夫

ミネラルの摂取は食事だけでなく、日常生活の中でも工夫が可能です。以下に、日常生活でできるミネラル補給の工夫をいくつか紹介します。
バランスの良い食事
野菜、果物、肉、魚、乳製品、豆類など、多様な食品を取り入れましょう。野菜、海藻、きのこ類を積極的に摂り、できるだけ和食を食べるよう心がけましょう。
サプリメントの利用
食事から十分なミネラルを摂取できない場合は、サプリメントを利用しましょう。ただし、ミネラルは多種類の成分が相互作用で働くため、「カルシウムだけ」など単体のみ摂取しても意味がありません。過剰摂取を避けるため、医師や栄養士に相談することが大切です。
水分補給
ミネラルウォーターを利用することで、手軽にミネラルを補給できます。特に硬水はカルシウムやマグネシウムが豊富です。ただし、胃腸が弱い方は注意が必要です。
調理法の工夫
野菜を短時間で茹で、煮汁も一緒に摂取するようにしましょう。蒸し料理や炒め料理、スープや鍋料理も効果的です。
スナックの工夫
アーモンドやカシューナッツ、ひまわりの種やかぼちゃの種などのナッツ類や種子類をスナックとして取り入れましょう。
外食時の工夫
サラダや魚、豆類を含むメニューを選び、揚げ物よりも蒸し物や焼き物を選ぶようにしましょう。
ストレス管理と適度な運動
リラックスできる時間を作り、ウォーキングやヨガなどの運動を取り入れましょう。ストレスはミネラルの吸収や利用に影響を与えるため、管理が重要です。
まとめ
ミネラルで骨粗しょう症を予防しよう

骨粗しょう症の予防には、カルシウムをはじめとするさまざまなミネラルをバランス良く摂取することが不可欠です。食事や日常生活の中で意識的にミネラルを取り入れることで、骨の健康を維持し、骨粗しょう症のリスクを低減することができます。バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせて、健康な骨を保つ習慣を身につけましょう。
自分自身の体の状態を定期的にチェックし、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることも重要です。適切なミネラル摂取と健康的な生活習慣を心がけることで、いつまでも元気で活動的な生活を送りましょう。
骨の健康を支えるのは、カルシウムだけではありません。
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